耳鼻咽喉科サージクリニック 老木医院
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 10の疑問と診療方針
めまい

Q. めまいはなぜおこるのですか?

平衡感覚をつかさどる内耳の異常や運動能を左右する小脳などの異常で起こります。ほかには、心因性のものや低血圧など、全身の病気で起こったり、脳の働きの低下による高齢者のめまいもあります。

Q. めまいがおこるのはメニエール病のためといわれましたが・・・

メニエール病はめまいを起こす病気として有名ですが、めまい全体の数%を占めるにすぎません。内耳の病気なので、耳鼻科での検査や経過観察によって、はじめて診断のつく病気です。内科医でメニエール病との診断がつく場合もあるようですが、正確な診断ではありません。

Q. めまいはどの診療科でみてもらったらいいのですか?

めまいには色々な原因がありますが、その約75%、4人に3人は、内耳が原因といわれています。ですから、耳鼻科をまず最初に受診するのが適切です。脳の病気が心配な場合でも耳鼻科医に相談すれば、必要な場合、脳外科等の紹介が受けられます。

Q. めまいのなかでも、怖い症状というのはありますか?

めまいの原因として、やはり危険なものは脳卒中です。それを疑う典型的な症状はありますが、一般の方は誤った判断になるといけませんので、医師の診断を受けてください。心臓の病気や高血圧、糖尿病などを持病として持っている方は、特にめまいの診断をきっちりと受けましょう。

Q. めまいの場合、どんな検査を受けたらいいのでしょうか?

めまいでは、めまいの起こり方や持続時間、他の症状など、くわしくお聞きすることからはじまります。めまいの具合を尋ねられない医療機関ではきっちりとめまいをみてくれるのかどうか、疑わしいといわざるを得ません。あとは状態に応じて、血液検査、血圧測定、心電図、耳鼻科では、聴力検査や平衡機能検査を行います。めまいのときにおこる目の異常運動、眼振のチェックも重要な検査の1つです。

Q. めまいはなおりますか?

原因にもよるのですが、多くのめまいはなおるとされています。ただ、一旦よくなっても繰り返す場合がありますので、どの時点で治ったと言い切れるのか、その判断は困難です。また、ストレスとか不安感もめまいを増悪させる1つの因子ですから、治ると信じて、前向きに取り組むことが大切です。

Q. めまいはどの程度の期間で落ち着きますか?

これは原因によって様々です。めまいの原因として、最も多いのは、良性発作性頭位眩暈症という内耳の病気ですが、この病気の場合でも、1週間程度ですっかり落ち着く場合や2,3か月調子がよくならないなど、個人差が大きいのです。

Q. めまいは繰り返すことが多いと聞きましたが・・・

特に内耳性のめまいでは、繰り返すということがしばしばみられます。ただ、その間隔は2,3週間とか7,8年とか、かなり大きな差がありますので、あまり不安を持たないことが大切です。

Q. めまいを治す手術があると聞きましたが・・・

例えば、メニエール病は内耳で内リンパ水腫という状態によっておこるとされています。このような場合には手術で改善する可能性がありますが、残念ながら、100%治癒するわけではありませんので、担当医とよくご相談ください。他にも聴神経の切断術や脳腫瘍が原因の場合にはそれを取り除く手術が行われることがあります。

Q. めまいがある場合の生活上の注意点はありますか?

当院では、『ジーッと』、『ソーッと』を合言葉に注意を促しています。つまり、めまいが安定していない間は、『ジーッとして動かないこと』、また、動く場合でも、特に頭だけを動かさずに体で回るようにして、『ソーッと動く』ことをお勧めしています。めまいやふらつきの二次災害ともいえる転倒や交通事故にあわない注意も必要で、おかしいと感じたら、直ぐにその場で,あるいは安全な場所でとどまることです。

当院の診療方針

当院では、次のことを基本方針としてめまい診療に取り組んでいます。

  1. 重大な原因疾患を見逃さない。
    高度な貧血や高血圧、脳血管障害、脳腫瘍などを、問診や血液検査、血圧測定などで、診断します。もちろん、必要に応じて、CTやMRIを受けていただく場合もあります。
  2. 激しいめまいに対しては、しっかりと治療を行う。
    激しいめまいや嘔吐など、めまいの急性期にはしっかりした治療と安静が必要です。数日間、点滴治療を受けて頂いたり、内服薬の処方をします。仕事を続けていては、いつまで経ってもめまいが落ち着かず、かえって悪化する場合もあります。自宅での安静など、生活上のアドバイスを行います。
  3. 慢性的なめまいに対しては、不安感なく治療に取り組んでいけるようサポートする。
    「私のめまいの原因は何か?」「いつ頃、落ち着くのだろう」、「まためまいが起こったらどうしよう」、めまい患者さんは誰もがそのような不安感をお持ちです。それらのお気持ちを受け止め、不安なくめまい診療に取り組めるようサポートします。具体的な治療としては、病状に応じて、内耳水腫改善薬、循環改善剤、ビタミンB、漢方薬などを処方します。薬の効果が薄い場合には、直ちに薬の変更を検討します。日常生活上の注意も大切で、上記の『ジーッと』、『ソーッと』の合言葉のほか、ご自分にかかっているストレスを見直していただくように促しています。
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