耳鼻咽喉科サージクリニック 老木医院
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 10の疑問と診療方針
滲出性中耳炎

Q. なぜ中耳に水がたまるのでしょうか?

鼓膜の奧の鼓室という空間の換気の役目をする耳管(じかん)が十分に働かないため、鼓室が陰圧になり、粘膜から液が滲みだしてきます。これが滲出液です。

Q. 聞こえも悪いように感じませんし、息子も痛がったりしません。
鼓膜が本当のところ、どうなっているのか、知る方法はありませんか?

滲出液がたまっているかどうかの判定は私達、耳鼻科医でも難しい場合がありますし、実際に顕微鏡や電子スコープでご覧いただいても一般の方がすぐにわからないことも多いのです。鼓膜の動きの検査(ティンパノメトリー「ティンパノメトリー」)が1つの目安にはなります。

Q. 治療にはどのようなものがありますか?

耳管通気という通院処置、抗生物質などの内服、鼓膜切開、鼓膜チューブ留置などの手術と、段階に応じて手術治療法があり、施設、医師によっても方針が違ってくるようです。

Q. 半年以上通院していますが、治りません。どうなるのですか?

いつ頃治るのか、という点は個人差が非常に大きいため、実際、予測は不可能です。数年にわたって繰り返すという場合もありますが、大部分は後遺症なく治りますので、じっくりと根気よく治療に取り組むという姿勢が大切です。

Q. 5歳の息子にもう2か月近く、抗生物質が出ています。副作用が心配なのですが・・・

滲出性中耳炎の治療に2か月程度、ある種の抗生物質の内服という治療があります。通常は副作用の危険性は高くありませんが、ご心配な場合は担当医にご相談ください。

Q. 何度も鼓膜の切開を受けていますが、大丈夫なのでしょうか?

この点は耳鼻科医の間で、統一された見解がなく、数回以内と考える医師から無制限に可能と考える医師まで様々です。お子様の恐怖心への配慮が必要になってくる問題でもあります。

Q. 鼓膜にチューブを入れる手術を勧められました。怖くないですか?

怖いかどうかはご本人、ご家族の感情ですから私にはお答えできません。ただ、危険性という点では、通常、極めて低い治療法であるということはできます。

Q. 滲出性中耳炎は治らなかったら、どうなるのですか?

癒着性中耳炎や真珠腫という慢性中耳炎になる可能性があります。しかしその可能性は非常に低く、幼児期の場合はあまり心配はいりません。

Q. 子どもが安心してみてもらえる専門医というのはありますか?

滲出性中耳炎の専門医という制度はありません。ごく一般的な病気ですから、どの耳鼻科でもきっちりとみてもらえると思います。要は、その医師との相性が合うかどうか、治療方針に納得できるかどうかということになるでしょう。

Q. 66歳、女性です。滲出性中耳炎といわれていますが、これは子どもの病気ですか?

滲出性中耳炎は、小児と60歳代以降の方に多い病気です。老化現象の1つである場合が多いのですが、他に原因がある場合もありますから、きっちりと診断を受けましょう。治療法はほぼ小児と同様です。

当院の診療方針
当院では、最初の数ヶ月は自然治癒を期待して、治療は行いません。経過観察をするだけです。それでも治らない場合、鼓膜の状態が悪く、聴力が悪い場合には鼓膜チューブ留置術をおすすめします。
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