当院では、外来で鼓膜チューブ留置が不可能な小さなお子様に全身麻酔下で一泊入院の手術を行っています。『全身麻酔』、『手術』、小さなわが子にとってなんと恐ろしい言葉でしょう。医師の私にとりましても、小さなお子様の手術をご両親に勧めねばならないというのは、非常にストレスの大きい仕事です。
しかし、これがベストの治療法と信じるからこそ、そのお子様にとって最良の方法と思えるからこそ、お勧めしているにほかなりません。そして、その私の勧めに応じて、受け止め、決断し、手術を受けることはそう容易なことではなく、それは今現在、全国各地でわが子の滲出性中耳炎で通院中のご両親も同じ思いであるに違いありません。
私は、その同じ悩みを抱えておられる方々に少しでもご参考になればという思いで、当院で手術を受けられた患児のお母さん方にアンケート調査のご協力をお願いしました。 わが子の手術という、その難しいことを成し遂げたお母様方の生の声がここにあります。当院にとりましても耳の痛いご指摘も含んでおりますが、あえて、ノー・カット(個人情報を特定できる表現は削除しています) で公開いたします。ぜひ、ご参考になさってください。ご感想をお寄せいただければ、幸いです。
2006年8月 老木浩之 |