耳鼻咽喉科サージクリニック 老木医院
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嗅覚障害について

 においがわからない、あるいはわかりにくい、これはつらいですね。また、においがわからないと、味もわかりづらくなるため、2つの感覚が同時に障害されることになります。

 最近、嗅覚障害に対して、新しい治療法が報告されており、当院では積極的に取り入れて効果を上げています。

●原因

 嗅覚障害は大きく分けて、1種類の原因があります。

 1つは、においを感じる細胞や神経の働きが鈍くなっている感覚障害です。
 もう1つはにおいを感じる細胞は鼻の一番奥の嗅裂というところにあるのですが、鼻づまりによってそこまでの空気の流れが遮断されている状態です。後者の原因として、鼻の粘膜が腫れていたり、アレルギー性鼻炎のひどい状態、あるいは副鼻腔炎による鼻茸で嗅裂が塞がっている場合もあります。

●診断

 まず鼻の粘膜が炎症で腫れていないか、アレルギーがないか、全体を観察します。特に嗅裂部が閉鎖していないかどうかが重要な所見になります。必要に応じて、ファイバースコープで観察したり、CT撮影を行います。

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●治療

 嗅裂部が閉鎖している場合にはその原因を見極め、その治療をします。
 また、嗅裂部に病的な所見がなく、感覚障害によって嗅覚障害が起こっている場合にはまず、最も一般的な治療として、点鼻液を処方します。これはかなり有効率の高い治療法で、約7割の方には効果がみられます。これで効果がない場合、今までは有効な治療法がなく、あきらめざるを得ないという状況でした。しかし、近年、新しい治療法が開発され、その有効性が認められています。

 それは、基本原理としては、点鼻液処方と同じなのですが、薬の種類をかえて、診察時に医師が直接注入するというものです。これで嗅裂部に確実に薬が入り、持ち帰りの点鼻液よりも長時間効力があるため、有効率が高くなるのです。当院では、1週間に2回、合計8〜10回の注入療法を行っています。

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