耳鼻咽喉科サージクリニック 老木医院
当院の受診をご希望の方へ交通アクセスサイトマップ
ホーム医院のこだわり外来診療の特徴手術について医院実績実際に寄せられたQ&A中耳炎物語
耳鳴りの最新治療 TRT治療
花粉症
当医院の週末手術プラン『Weekend + 2』
 子供の病気の治療方針
小児滲出性中耳炎の当院の治療方針

●はじめに、我が国で行われている一般的な治療について

  1. 我が国での一般的な治療
    【開業医レベル】
    通常、開業医で行われている治療は次の4種です。
      一般的な治療治療 治療の意味
    A 鼻の処置
    (吸引やネブライザーなど)
    鼻づまりや鼻汁の処置をし、滲出性中耳炎を悪化させる要因を取り除くのが目的です。
    B 内服薬 抗生物質や粘液をサラッとさせる薬が効果があるとされています。
    C 耳管通気
    鼓膜マッサージ
    鼻にゴム球をあてて、圧力をかけ、中耳に空気を入れる治療です。小児に「ガッコウ」と言わせて、その瞬間にゴム球を押します。
    D 鼓膜切開 鼓膜を切開して、直接、中耳の滲出液を吸引し、切開した穴を通して中耳に空気が入るので、鼓膜の動きは瞬時に正常化します。

    【病院レベル】
    病院では手術を中心とした治療が行われます。
      一般的な治療治療 治療の意味
    E 鼓膜チューブ留置術 鼓膜切開であけた穴が閉じないように、鼓膜の穴にチューブを入れ、鼓膜に穴があいている状態を保つ治療です。
    F アデノイド切除術 鼻の奥の耳管をふさいでいるアデノイドを手術でとります。

  2. 我が国での一般的な治療方針

     耳鼻咽喉科の一般開業医では手術を勧めることはあまりなく、AからCの治療を組み合わせて行うのが一般的です。
     これを週に2・3回、ときにはほぼ毎日、長期にわたって行われるようです。鼓膜切開を頻繁に繰り返す医師もいらっしゃいます。病院では手術治療を勧められることが多くなります。

▲このページの上へ

●当院の治療方針の根拠となる研究成果

現在、幼小児の滲出性中耳炎について、欧米の耳鼻咽喉科医の共通認識は、以下の通りです。

  1. 滲出性中耳炎は自然治癒することが多い。
  2. 我が国で行われている耳管通気は、諸外国では、治療法として行われていない。
  3. 鼓膜切開にはほとんど効果がない。
  4. 飲み薬はごく弱い効果で、1カ月以上飲んでも変わらない。
  5. チューブ留置術とアデノイド切除術は一定の効果はみられる。
  6. 滲出性中耳炎が言語発達などの発育をどの程度遅らせるのか、いまだ不明な点も多い。

以上の事実から導きだされた治療方針が当院の治療方針になっています。
なお、耳管通気に関しては、耳鼻科の先生方からの反論が予想されるので、念のため、追記します。

  • 我が国で行われているポリツェル通気(ゴム球によるガッコウ通気)は欧米では行われていないようです。
  • 通気療法は欧米の一部で行われていますが、自己通気といって、風船を用いた器具を家に持ち帰り、自分で行うというものです。
  • 自己通気に関しては、治療効果が認められたとする論文がありますが、例数が少なく、はっきりとした効果があると結論づけるには不十分です。また、これら数編の論文のスポンサーについても厳密に検証する必要があります。
  • ポリツェル通気と自己通気はその施行頻度など、決して同列に扱われるものではありません。自己通気の有効性を持って、ポリツェル通気を有効とするのは不適切です。
  • 以上の追記事項は、EBM(Evidence-Based Medicine;根拠に基づく医療)という手法を用いて私が検証した結果の見解です。
  • なお、我が国では現在、耳鼻咽喉科開業医のほとんどがポリツェル通気を有効性のある治療として行っています。
▲このページの上へ

●小児滲出性中耳炎の当院の治療方針

  1. 3ヶ月間は経過観察だけを行う。通気は一切しない。

    当初は、自然治癒を期待して、”watch and wait”、「見て、待つ」という、経過観察だけを行います。通院は2〜4週間に1度となり、耳管通気(ガッコウ通気)は全期間を通じて一切行いません。

  2. 鼓膜切開は極力避ける。

    鼓膜切開は、経過観察中、難聴がきつくなったり、症状による不快感が強い場合に行うことがあります。鼓膜切開は行う場合でも1・2回にとどめ、何度も繰り返すことはありません。

  3. 3ヶ月以上経って改善傾向がなく、聴力が悪いままの場合には鼓膜換気チューブ留置術を勧める。(ときにアデノイド切除術を追加)

    3ヶ月を経過して、鼓膜の状態が悪いままで、はっきりとわかるほどの難聴がある場合には、鼓膜換気チューブ留置術をお薦めします。3ヶ月の時点であまり難聴もないようなら、さらに経過観察を続けます。アデノイド切除術はチューブ留置術を受ける4〜6才の小児で手術中にアデノイドの大きいことが確認できた場合に行っています。

  4. 鼻は、症状があるか、調子が悪いときだけ治療する。

    鼻づまり、鼻水などの鼻の症状がある場合にはその治療を行いますが、症状のないときに漫然と鼻の治療を続けることはありません。

  5. 滲出性中耳炎そのものに対しては、内服薬や点耳液は一切出さない。

よろしければ、「私の滲出性中耳炎への取り組み」もご覧ください。

▲このページの上へ
外来診療の基本姿勢
口内乾燥症、舌の痛みイビキ、睡眠時無呼吸症候群嗅覚障害
頑固な鼻づまりの治療耳鳴り治療セカンド・オピニオン補聴器禁煙外来閉鎖のお知らせ
小児滲出性中耳炎小児副鼻腔炎
小児鼓膜チューブ手術後アンケート調査
滲出性中耳炎に対する院長の取り組み
当院の医療保険や公費負担に関する情報
ホーム医院のこだわり外来診療の特徴手術について医療実績Q&Aお母さんのための中耳炎物語
当院の受診をご希望の方へ交通アクセスサイトマップ|関連サイト「花粉症
老木医院は、2001年12月4日に開院いたしました。 老木医院 〒594-0061 大阪府和泉市弥生町2丁目14-13 TEL:0725-47-3113
このホームページへのご意見、ご感想はこちらからお願いします。
© 2004 Oiki Surgi Clinic. All Rights Reserved. ホームページ作成/WEBサイト制作 bit-ビット- bit.