病状の把握
ここでは患者様の病状を問診、診察と必要に応じて精密検査をして客観的にとらえ、正確に把握いたします。この段階で、手術を受けていただく状態かどうか、手術によりどのような効果が見込めるのかを医師が評価・判断します。
次に患者様のご希望・ご要望をお伺いし、その点を加味した上で、最終的に手術で見込める効果、利点などについてご説明します。
例えば、慢性中耳炎の患者様が聴力の改善だけを強くご希望の場合でも、手術で聴力の改善があまり期待できないことがあります。このような場合にはよくご相談の上、手術ではなく、補聴器の装用をお薦めする場合があります。
また、例えば、鼓膜に小さな穴が残っているだけの場合には、あえて手術を急ぐ必要はないのですが、患者様が海に潜ることをご希望の場合には早めに手術を受けていただきます。
このように、手術になるかどうかは病状の診断だけでなく、患者様のご要望やご都合が大きく関わってきますので、お一人お一人できめ細かな対応が必要なのです。
危険性の把握
手術の効果が期待できると判断されると、次は手術を安全に受けていただけるかどうか、つまり、麻酔等で問題がないのかどうかという「手術の際の全身の危険度」を評価します。
今までかかった大きな病気や持病についてお尋ねします(詳しくは術前検査のページをご参照下さい)。ここで重大な心臓病や重い喘息などが判明した場合には手術を断念したり、内科などの他の診療も同時に受けていただくために他の病院をご紹介することがあります。もちろん、術前検査を初診日や後日に受けていただき、チェックします。
一方、手術を受けていただく危険性が極めて低いと判断されると、今度は手術自体でおこりうる危険性について患者様とご家族に把握いただく必要があります。手術の方法や手順などとともに、手術でおこりうる危険性についてご説明します。
以上の(1.)、(2.)で、病状の評価、手術の効果、手術の際の全身の危険度、手術自体の危険性という手術を決断する際の情報がほぼ得られたことになります。
もちろん初診日当日に手術を受けるかどうかをご決断いただく必要はありません。じっくりお考え頂いたり、ご家族、知人にご相談の上、次回来院時にご希望をお伝え下さい。その場合は、初診日はこの段階で終了です。上の図の「A」にあたります。なお、手術の申し込みは電話ではいたしかねます。ご了承下さい。