はじめに
去る10月1日、当院にて、第1回「やすらぎの集い」(耳鳴り患者さんの集い)を開催いたしました。ここにその詳細をご報告いたします。
- 開催のきっかけ
当院では耳鳴りの治療としてTRT療法に取り組んでいます。日々、耳鳴りの患者さんに接してお話を伺いますと、「他に耳鳴りで悩んでいる人は効果的な治療が見つかっているのか」とか、「私と同じように悩んでいる人はいるのか」など、かなり孤独に悩んでおられるという印象を持つことが少なくありませんでした。そこで、当院ではスタッフと話し合い、耳鳴り患者さんの集いをぜひ実行しようということになったのです。
準備
今年6月、開催の計画案を立てるところから準備が始まりました。いつするのか、どんな風にするのか、ご案内は当院の患者さんだけにするのか、どこでするのか、何人くらいの人を受け入れられるのか、等、全てがゼロからの、手探りのスタートでした。
開催までの経過
まずは当院で開催することにしました。院内の広さなどを検討し、20人を受け入れ可能な上限としました。この人数ですと、当院に通院中の患者さんで定員に達することが見込まれたので、TRT療法で通院中の患者さんと院内での掲示だけのご案内にしました。
内容は患者さん同士の交流が主目的と考えていましたが、「場所を提供するので、さあ、どうぞ」といっても、なかなか話が進むものではないでしょう。遠くから通院中の方も多いので、せっかく遠くからおこし頂くのに、何かお役に立つイベントを用意したいと考えました。そこで、私の友人で、現在、大学病院で耳鳴り外来を担当し、耳鳴り関連の論文や学会発表を数多く行っている耳鼻咽喉科医に講演を依頼しました。快くお引き受け下さいました。(ご好意でのご講演ですので、ネット上ではお名前は非公開とさせていただきます)
また、TCI(耳鳴り治療器)の製造会社であるシーメンス社の担当者にも参加してもらい、当日は器械についての専門家の無料相談を受けられる体制を整えました。
開催日が近づくに連れ、私(院長)以下、看護師3名、事務スタッフ1名の役割分担などを決め、着々と準備が進みました。プログラムの作成、スライド映写の段取り、椅子の配置、アンケート調査の実施など、準備には思った以上に手間暇と経費がかかりました。当日、ジュースやお菓子なども用意するようにしました。
また、スタッフ会議では、当日、患者さん同士の話が盛り上がらなかったらどうしよう、という心配がでました。そこで、耳鳴り患者さん皆さんへの質問をいくつか用意し、それに答えてもらいながら、話題を拡げていくという、このような細かな配慮も検討されました。
当日の様子
当日のプログラムを示します。
| 2005年10月1日(土曜日) 老木医院にて |
| 15時 |
院長挨拶 |
| 15時15分 |
耳鳴り専門医の講演 |
| 15時35分 |
質疑応答 |
| 15時50分 |
交流会 〜17時終了 |
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| 「第1回やすらぎの集い」風景 |
おおむね、プログラム通り進みました。質疑応答が終わった段階で、ティータイムとしてお飲物とお菓子を楽しんで頂いている間に、椅子の配置を換えて、全員で話し合えるようにしました。交流会では、ほぼ同じような悩みをお持ちの方がおられることがわかったり、TRT療法で非常に楽になられた方の話が聞けたりと、とても有意義な時間をお過ごしいただけたものと思います。
また、シーメンスの器械担当者の方のサービスも有効にご利用いただけたようです。
ご参加の方々はほぼご満足な様子で帰途につかれたと思っています。
集いのあと
シーメンスの担当者の言葉が今も印象に残っています。「こんな耳鳴り患者さんの集いを開催しているのは見たことがありません。」と少し驚きと感動の口調で言っておられました。その言葉と帰り際の患者さん達の笑顔を思い浮かべ、少しはいいことができたかなと思いました。スタッフにとりましても準備が大変だったこともあり、非常に達成感のあるイベントになったと思います。
今後のこと
ご参加いただいた方へのアンケート調査では、「また、ぜひ参加したい」というご意見が圧倒的でした。私達もぜひ続けていきたいと考えておりますが、開催場所、開催時期、運営方法など、検討事項も多々あります。ご意見のある方、ご協力いただける方はぜひお申し出下さい。 |