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アレルギーの基礎知識

花粉症の用語集

感作







即時相反応







遅発相反応

アレルギーの基礎知識

●アレルギーとは

本来、アレルギーとは身体を外敵から守る免疫反応が過剰に起こったため、身体に逆効果として不快な症状を起こしているものです。ですから、アレルギー反応は外敵の侵入を阻むための身体の反応なのです。

アレルギー性鼻炎を例に挙げてみましょう。

アレルギー性鼻炎の症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりですが、鼻の粘膜に、例えば花粉が付着すると、その身体にとっての異物(花粉)を身体の外に吹き飛ばすためにくしゃみ反応が起こります。くしゃみだけでは不十分なので、そのあとすぐに液体を分泌して(鼻水)、洗い流そうとします。さらにしばらくの間、外敵(花粉)の侵入を防ぐため、鼻の粘膜がはれて(鼻づまり)、外敵(花粉)の体内への侵入を阻止します。

そう、このように見てみるとアレルギーはとても有意義な反応なのです。ただ、そのために身体の持ち主には大変つらい症状を強いることになります。くしゃみ、鼻水、鼻づまりですね。ですから理想をいうと、ほとんどの花粉は多少吸入してしまってもそれほど身体には害がないので、そんなに強いアレルギー反応で阻止してくれなくてもいい、と自分の身体に頼みたいくらいです。そして、この花粉の侵入に対して多少鈍感(失礼)で、花粉に対して寛容な人ではアレルギー症状が起こらないということですね。

まあ、花粉症の人は、つらい症状に耐えているとき、「私の身体は高性能で、花粉の侵入すら許さないのだ!」というふうに多少の優越感を慰みにしていただいたらどうでしょうか。

 

●アレルギーのある人、ない人

これがどのような違いによって生じるかは現在、はっきりとは解明されていません。例えば、排気ガスなどの環境汚染がアレルギー発症に影響しているとか、ストレスが影響しているとか、アレルギーの出る要因については少しはわかってきています。また、遺伝子の解明も進んでおり、それらが複雑に絡まって発症に至る、という程度までわかっています。

 

●アレルギー反応とは

アレルギーと一言で言ってもいろいろな種類のアレルギーがあり、複雑なメカニズムを経て様々な化学反応などが起こっています。ここでは各種症状が起こる仕組みや治療法の原理をご理解いただくため、できるだけ簡略化してアレルギー反応を解説いたします。

  1. 感作
    スギ花粉が鼻の粘膜を通して、体内にはいると、様々な反応を経て、スギ花粉が異物なので排除しようとするメカニズム作りが始まります。まず、Th2細胞という細胞がある種の細胞に指令を送り、スギ花粉を捉えるための抗体を作らせます。その抗体は肥満細胞という細胞表面にくっつきます。抗体はスギ花粉が身体に入ってきたことを認識するためのレーダー、肥満細胞はスギ花粉を排除するための最前線基地とお考えください。基地にスギ花粉を捉えるためのレーダーが設置されました。これでスギ花粉に対する迎撃体制は完了です。この状態をスギ花粉に対して「感作(かんさ)」されたといいます。つまり、感作とは次にスギ花粉が体内に入ってきたときにアレルギー反応が起きる準備が整った状態を意味します。

    スギ花粉が体内に多く入れば入るほど、抗体が多く作られ、アレルギー反応が強く起こります。抗体とはIgE(アイ・ジー・イー)と呼ばれる免疫を司るタンパク質の一種で、日本人が発見した物質です。抗体が作られる原因となったもの(スギ花粉)を抗原といいます。この、抗原と抗体が結合したときからアレルギー反応が始まります。そして、この抗原と抗体は1対1の関係で、スギ花粉という抗原にはそれに反応するためだけの抗体があり、スギ以外の異物が入ってきても全く反応しません。この、1対1の関係のことを「特異性」といい、スギ花粉という抗原に対して「特異的に」スギ花粉抗体が反応する、と表現します。

    さあ、次にスギ花粉が体内に入ってくるといよいよアレルギー反応が起こります。



  2. 即時相反応
    スギ花粉に対して感作されている体内にスギ花粉が侵入してくると、抗原であるスギ花粉と肥満細胞表面にあるその抗体とが結合します。その抗原抗体反応によって肥満細胞の表面が破れ、様々な種類の化学物質の粒を放出します。これを肥満細胞の脱顆粒といいます。その物質のうち、ヒスタミンという物質は知覚神経を刺激し、くしゃみを起こします。その知覚神経の刺激は同時に分泌神経をも刺激するため、鼻粘膜の分泌腺が反応し、鼻水を出します。

    さらにヒスタミンと同時に放出されるトロンボキサンやロイコトリエンという物質は鼻粘膜の血管を拡げます。そのため、鼻粘膜の体積が増え(鼻粘膜が腫れて)、鼻づまりがおこります。これらの反応はスギ花粉を吸引してすぐにおこるので、即時相反応と呼ばれています。このようにヒスタミンやトロンボキサン、ロイコトリエンなどは神経などに情報を伝えていく働きがあり、化学伝達物質といわれます。


  3. 遅発相反応
    最初の感作のときに出てきたTh2細胞と即時相反応で肥満細胞から放出された物質は血液中の白血球の一種である、好酸球などの炎症を起こす細胞が鼻粘膜に集まってくるように指令を出します。そのため鼻粘膜には好酸球がたくさん集まり、炎症を起こしてさらに鼻づまりがひどくなります。これらの反応は花粉の吸引から数時間後の反応ですから遅発相反応と呼ばれます。

以上のアレルギー反応をご理解いただくことは、いろいろな薬の原理や作用点をご理解いただくためには不可欠です。初めての言葉がたくさん出ていますが、がんばってみてください。

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